出版業務の変革:ハシェット・コレクションズ・ジャパンのOdoo ERP導入事例

分散したスプレッドシートから統合システムへ──HCJがアジア全域で出版ワークフローをどのように近代化したのかをご紹介します。

古いシステムから統一されたプラットフォームに移行することで、HCJは日本、台湾、香港全体で拡張可能な運営のための基盤と共に、効率の向上を達成しました。  旧式のシステムから統合プラットフォームへ移行することで、HCJは業務効率を大幅に向上させ、日本・台湾・香港にまたがるスケーラブルな運用基盤を実現しました。

会社名: ハシェットコレクションジャパン
業界:
出版(シリーズ刊行物&コレクティブル)
場所:
東京、日本
企業規模:
小規模企業(従業員数50〜100名)
事業概要:
2003年より日本・台湾・香港を対象に分冊百科出版を展開するハシェット・リーブル社の日本法人
導入期間:
24週間(実装21週間+ハイパーケア3週間)
導入システム:
購買、在庫、請求、会計、カスタム製品コレクションモジュール

世界的出版社ハシェット・リーブルの日本法人であるハシェット・コレクションズ・ジャパン(HCJ)は、分冊百科やコレクティブルといったニッチな出版分野を専門としています。精巧な模型キットやキルティング手芸、連続DVDなど、多彩な週刊・月刊シリーズを展開し、日本・台湾・香港のホビーファンやコレクターから広く支持を集めています。

しかし、その複雑な業務運営は長年、旧式のシステムに大きく依存していました。膨大なスプレッドシートで在庫を管理し、購買は手作業の発注書で対応、会計はExcelや外部ツールで分断されていました。

事業拡大とともにこうした非効率は深刻化し、運用リスクも増大。従来の仕組みでは持続的な成長が難しいと判断したHCJは、Portcitiesの支援のもとOdoo ERPを導入。業務改革の中核となるモダンな基幹システムへの移行を実現しました。

スプレッドシートがボトルネックに――

HCJは手作業中心のワークフローと分断されたツールに依存しており、重要な業務領域で深刻な遅れが生じていました。

  • 受発注および在庫管理はExcel上で行われ、仕入先や製品を一元管理するデータベースが存在しなかった
  • 倉庫間の在庫更新が不一致・遅延しやすい
  • 購買業務は手作業が多く、発注書と請求書は別システムで作成されていた
  • 編集・コレクション企画は体系化されておらず、バージョン管理されたスプレッドシートに依存
  • 財務報告には常に突合が必要で、時間と人的ミスのリスクが増大

連載型出版とタイムリーなリリースを基盤とする企業にとって、これらの非効率は致命的でした。納期遅延や誤配送、生産ロスといった問題が常態化し、収益に直接的な影響を及ぼしていたのです。

Portcitiesが構築したHCJ専用のOdoo ERPエコシステム​

本プロジェクトは21週間にわたって実施され、導入後には3週間のハイパーケア期間(運用定着支援)が提供されました。PortcitiesはHCJ特有の出版ワークフローに完全に適合する形で、最適化されたOdoo ERPソリューションを設計しました。

各モジュールは、HCJが直面していた特有の業務課題を解決するために戦略的に選定・またはカスタム開発されています。

  • Odoo購買:仕入先情報を一元化し、購買プロセスをデジタル化。ヒューマンエラーを削減し、発注書処理を迅速化。​
  • Odoo在庫:複数倉庫間の在庫をリアルタイムで可視化し、在庫精度の向上と効率的な社内移動を実現。
  • カスタム・コレクション管理モジュール:HCJ専用に開発されたモジュールで、分冊コレクションのマスター情報、各号管理、生産用BOM(部品表)の管理を一元化。
  • Odoo請求・会計:請求書発行や多通貨対応の財務レポートを自動化し、これまで分散していた会計ツールを統合。

導入の軌跡:複雑な課題を乗り越えて

:明確なビジョンがあった一方で、導入プロセスにはいくつもの課題が立ちはだかりました。

  • 分断されたレガシーデータ:長年にわたり蓄積されたスプレッドシートや手作業プロセスのデータを、業務を止めることなく慎重に移行する必要があった。
  • 越境オペレーション:日本・台湾・香港それぞれの規制や業務要件に準拠したシステム構築が求められた。
  • パンデミック期のリモート導入:異なるタイムゾーンでの協働が不可欠であり、柔軟性と強力なプロジェクト調整力が問われた。
  • ユーザー定着:手作業中心のチームをデジタルワークフローへ移行させるため、カスタマイズされたトレーニングと継続的なサポートが必要だった。

Portcitiesは段階的なロールアウトと密な連携、柔軟なカスタマイズ対応により、すべてのステップでスムーズな移行を実現しました。

成果:出版業務の抜本的な変革

稼働開始後、ハシェット・コレクションズ・ジャパンでは目に見える業務改善がすぐに現れました。

  • 手作業の削減:業務プロセスの自動化により、作業の重複やヒューマンエラーが大幅に減少し、社員はより付加価値の高い業務に注力できるように。
  • 正確でリアルタイムな在庫管理:在庫の即時更新により、計画精度と倉庫間の連携が向上。
  • よりスマートなコレクション・購買管理:リリーススケジュールや資材計画を最適化し、生産ロスを削減。
  • 効率化された会計業務:リアルタイムでの検証とレポーティングにより、月次決算期間を短縮し、コンプライアンスも強化。

クラウドベースの統合システムにより、HCJはこれまで以上にスピード・透明性・確実性を備えた運営を実現しました。

Odooで実現する未来志向のビジネス基盤

ワークショップ

現在、ハシェット・コレクションズ・ジャパンは次のような成果を享受しています:

  1. 全部門でリアルタイムかつ一元化されたデータ管理
  2. ライブレポートによる迅速な意思決定
  3. 無駄のない購買・在庫管理体制
  4. 生産性向上と業務リスクの低減

Odoo ERPへの移行により、HCJはコレクターが求める緻密な品質基準を維持しつつ、将来の成長に向けた強固な基盤を築き上げました。

ビジネスのあり方を、見直すときです。

連載型出版、越境ロジスティクス、複雑な在庫ネットワーク──どのような業態であっても、Odoo ERPはビジネスに「見える化」と「一元管理」をもたらします。

ハシェット・コレクションズ・ジャパンと同様に、Portcitiesがあなたの企業の変革をサポートします。

まずはご相談ください。貴社のデジタル変革の可能性を一緒に探りましょう。​



出版業務の変革:ハシェット・コレクションズ・ジャパンのOdoo ERP導入事例
Muhammad Rizky 2025年5月15日
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